「電力自由化センター」から電話がかかってきて、値上がりが続く光熱費について無料で診断すると案内されますが、調べるとこの組織は存在しておらず仙台市は対応しないよう注意を呼び掛けています。

 6日午後1時過ぎ、khbの記者のスマートフォンに1本の電話がかかってきました。080で始まる見覚えのない番号でした。

 仕事で使っていた携帯電話のため出てみると。

 「電力自由化センターです。電力料金に関するアンケートにお答えください。回答はおよそ1分程度で終わります」

 女性の声の自動音声で案内されました。この時は仕事中だったため「すぐに回答が難しい場合」の案内に従うと「ecoformという差出人から入力を促すURLがショートメッセージで送られてきました。

 URLを開くと「光熱費シミュレーションアンケート」というタイトルで、住まいは一軒家かどうか、給湯器の種類、使用年数、更には住んでいる都道府県や電話番号を聞かれます。

 電話をかけておきながら、なぜ電話番号を入力するのだろうと不審に思い調べてみると「電力自由化センター」という組織自体が存在しないことが分かりました。

 全国の複数の自治体が、対応しないよう注意を呼び掛けています。

 仙台市によりますと、2022年3月の地震の時には無料の被害調査をうたう電話が急増するなどしていて、電気料金に関しても値上げに便乗するものとみられ相手にせずすぐ切ってほしいと呼び掛けています。