幼い子どもがかかりやすい夏かぜの一種、ヘルパンギーナの患者が宮城県で急増しています。県は4年ぶりに警報を出して、感染予防の徹底を呼び掛けています。
ヘルパンギーナは5歳以下の子どもがかかりやすいエンテロウイルスによる感染症で、38℃以上の高熱を出したり口の中に水ぶくれができたりすることが特徴です。
口の中の痛みのため、食事や水分が取りにくくなり脱水症状を起こすこともあります。 県によりますと、大崎保健所管内で11日までの1週間に報告された1医療機関当たりの患者数は13.17人で、警報開始基準となる6人を超えました。
宮城県でヘルパンギーナの警報が発表されるのは2019年8月以来で、県は集団免疫の低下で今後も患者が増える恐れがあるとしています。
ヘルパンギーナは、せきやくしゃみのほか便からも感染するため、県は手洗いの徹底やマスクの着用などを呼び掛けています。