宮城労働局は、1カ月の残業が過労死ラインの80時間を超えた95の事業場に是正勧告を出しました。

 宮城労働局が2022年度に長時間労働などが疑われた宮城県の工場や店舗など442の事業場を調査したところ、387カ所で労働基準法違反が見つかりました。

 このうち1カ月の残業が80時間を超えたのは95カ所で、このうち62カ所が100時間を超え、1カ所は200時間を超えていました。

 業種別には製造業が41カ所で最も多く、次いで建設業が36カ所、商業が35カ所でした。

 このほか、健康被害の防止措置を実施していなかったところが105カ所、残業代の未払いが39カ所ありました。

 宮城労働局では「職場や労働環境に関する問題について窓口を設けているので、相談してほしい」と呼び掛けています。