宮城県が進める4病院再編構想について、県議会の各会派が村井知事に丁寧な説明や議論を求める文書を相次いで提出しました。

 29日、自民、公明と21世紀クラブの3つの会派が合同で村井知事に要望書を手渡しました。要望書では県の進め方について多方面から厳しい意見が相次いでいるとして、患者や家族からの意見の聞き取りや審議会での丁寧な説明などを求めています。

 自民党・県民会議外崎浩子議員「東北労災病院に通っている方々やご家族の方々も、どうやって通院させればいいかとかそういう問題をかなり伺うので病院問題に関しては。宮城県全体での問題にはなっていると思います」

 更に、県議会の第2会派みやぎ県民の声も村井知事を訪問し要請書を手渡しました。こちらも県民から不安の声などが寄せられているとして、丁寧な議論や病院が立地する仙台市との徹底した協議を求めています。

 みやぎ県民の声ゆさみゆき議員「病院だけでは医療は完結できませんので、地域そして住民、当事者が抜けているということもあるのでしっかり対応してほしいということも基礎自治体(仙台市)から強く要望されております」

 各会派から申し入れを受けた村井知事は。

 村井知事「何が何でも反対だと、白紙に戻せという意見ではなかったので。説明する責任、しっかり話を聞く努力をすればご理解をいただけるのではないかなという思いを持ちました」

 村井知事は、基本合意の前に再編構想について県民に説明する場を数箇所で設ける考えを示しました。