ベガルタ仙台OBの岩本輝雄さんと梁勇基さん。クラブの歴史を作ったレジェンドが初めての競演です。サッカー教室で子どもたちを熱心に指導しました。
岩本輝雄さん「お互いには知ってたんですけど初めて一緒にボールを蹴った。だからうれしいですよ」
元日本代表テルさんこと岩本輝雄さんは、2001年ベガルタがJ1に初めて昇格にした時の立役者の1人です。黄金の左足から繰り出すフリーキックで、多くのサポーターを魅了しました。
ベガルタのクラブコーディネーターを務める梁勇基さんは、2009年キャプテンとしてチームをJ1へ導きフリーキックなどを武器に長く活躍しました。ベガルタの象徴といえる存在です。
クラブの歴史を作った2人のレジェンドがそろいました。
この日は仙台市で小学生の大会が開催され、スポーツ少年団8チーム約100人が参加しました。試合を前に約2時間、サッカー教室が開かれました。
梁勇基さん「僕が現役時代は、見た通り背も大きくないし体も強くないということで、なるべく敵とぶつからない所(パスを)もらう時にはフリー、みんなもこうやって付かれてトラップするより相手から離れたほうがトラップしやすい」
梁さん、テルさんはお手本を見せながらパスのもらい方、パスの出し方を教えます。
そして、2人の名人がフリーキックを指導します。まずは先生たちがキックのお手本です。子どもたちも力強いボールを蹴っていました。
締めくくりはクロスボールからのシュート練習です。短い時間でしたがアドバイスを受けた子どもたちは、ゴールを決める回数が徐々に増えていきました。
「楽しかったしいろんなことを教えてもらって勉強になりました」「パスをもらう時の動き(フリーキック)、ゴールキーパーが横に動いた時の反応を見てから蹴る。教えてもらいました」
岩本輝雄さん「(梁さんは)しゃべりが非常にうまい。自信があるし力強い」
梁勇基さん「間近でテルさんのキックを見させていただいて本当にびっくりしました」
岩本輝雄さん「ただのジジイじゃないぞと」
梁勇基さん「鋭いボールを蹴る。現役の時どんなボールを蹴っていただろう。自分の経験したことを伝えて、子どもたちの役に立つのであればどんどんこういう活動に参加させていただきたい。僕自身も楽しい次はもっとわかりやすく考えながらやっていきたい」
岩本輝雄さん「(ベガルタの)監督は考えてない?」
梁勇基さん「監督は考えてないですね」
岩本輝雄さん「ない?ベガルタ全部知ってるから良いんじゃないの?社長いこう」
梁勇基さん「社長?」
岩本輝雄さん「ベガルタの社長いっちゃおうどうそれ?」
梁勇基さん「またテルさんが勝手なことをおっしゃる。もう本当に監督は考えてないですね。今はこういう活動を楽しくさせてもらっていますね」