2023年10月、介護が必要な母親を宮城県多賀城市の公園に放置した罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役2年を求刑しました。

 起訴状などによりますと多賀城市桜木の無職、松田一明被告(58)は2023年10月、意識不明となった母親ときいさん(当時86歳)を自宅近くの公園に放置した保護責任者遺棄の罪に問われています。

 ときいさんは公園のベンチに座った状態で発見され、その後死亡が確認されました。ときいさんは松田被告と2人暮らしで、介護が必要な状態でした。

 仙台地裁で開かれた裁判で、検察側は「葬儀費用を負担したくないという身勝手な理由で、意識不明で保護性の高い母親を野外に置き去りにした」などとして懲役2年を求刑しました。

 弁護側は「被告は深く反省していて、生活保護等を受けながら生活を立て直していく。

社会内で更生させるべき」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は19日に言い渡されます。