2023年度に領空侵犯の恐れのある航空機に対して行った自衛隊の緊急発進は669回で、9割以上が中国機とロシア機に対するものだったと防衛省が発表しました。

木原防衛大臣 「我が国周辺区域における中国機及びロシア機の活発な活動は継続しています。防衛省自衛隊としては、引き続き警戒監視に万全を期し厳正に対領空侵犯措置を行って参ります」

 防衛省によりますと、2023年度の緊急発進=スクランブルは669回で、そのうち最も多かったのは中国機に対するもので、全体の7割以上を占める479回でした。

 ロシア機への対応は174回で、合わせると9割を超えます。

 また、中国とロシアの爆撃機による日本周辺での長距離にわたる共同飛行が2回確認されたほか、中国の無人機の日本海での飛行が初めて確認されました。

 防衛省は、中国とロシアの共同飛行の活発化や中国の無人機運用の拡大に警戒を強めています。