宮城県の小中学校で学校給食の牛乳を飲んだ子どもから体調不良の報告が相次いでいる問題で、体調不良を訴えたのは777人に上ることが分かりました。
25日に宮城県の一部の自治体の小中学校で給食で提供された東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童や生徒から「いつもと味が違う」などと指摘があり、その後腹痛や吐き気を訴える報告が相次ぎました。
教育委員会などによりますと、30日までに仙台市で337人、岩沼市で129人、山元町で99人など計10の市と町で777人が体調不良を訴えているということです。
森永乳業によりますと、これまでの検査では細菌類などは検出されず、製造工程や設備にも異常は無かったということです。
森永乳業では、引き続き原因特定のため各学校や牛乳を配送したドライバーに聞き取りをしています。
いずれの自治体も、学校給食での牛乳の提供を停止しています。
学校現場では、困惑が続いています。
新田智紀記者「給食の時間になりましたが、牛乳の提供は停止されたままです。生徒たちは持参した水筒で対応しています」
仙台市青葉区の中山中学校では、これまでに14人が体調不良を訴えています。
生徒「自分もお腹が痛くなって、牛乳を飲んで味がちょっと甘く感じて、25日から29日まで腹痛がすごくて学校も26日は休みました。ちょっとトラウマありますね」
仙台市教育委員会は、原因が特定され安全が確認されるまで、給食での牛乳の提供を見合わせることにしています。
生徒「すごいびっくりしたのもあるし、これからどうなるんだろうなと不安になる面も多くありました」