2020年、仙台市太白区の電子部品製造工場で社員2人が窒息死した事故で、業務上過失致死の罪に問われた指揮監督の男性が無罪となった仙台地裁の判決について、仙台地検は控訴せず無罪が確定しました。

 仙台市太白区郡山のトーキンの工場で指揮監督をしていた男性(58)は2020年、換気などの注意義務を怠り男性社員2人を酸欠で窒息死させたとして、業務上過失致死の罪に問われました。

 仙台地裁は4月16日、男性は「事故の当日欠勤しており、事故の発生を予見できたか合理的な疑いが残る」として、無罪を言い渡しました。

 仙台地検は期限の30日までに控訴せず、男性の無罪判決が確定しました。仙台地検は「判決を覆すに足る新たな主張や立証を行うのは難しいと判断した」とコメントしています。