田植えシーズンを迎え宮城県大和町の船形山神社では豊作を願う祭り、梵天ばやいが行われました。
五穀豊穣の神様が祀られている船形山神社では、毎年田植えの時期に御神体の菩薩立像を開帳する例祭が行われ、青竹に紙垂を付けた梵天を奪い合います。
1996年に宮城県の無形民俗文化財に指定された梵天ばやいは、老朽化による本殿の建て替えを行っているため6月に完成予定の新しい本殿の前で行われました。
「農家なのであまり暑過ぎずに米が取れればいいかなと」
宮司が約2メートルの梵天を放り投げると、氏子が競って梵天を奪い合いました。
氏子「2番目の梵天を獲得したので感無量でありました。自分の梵天にすがりついて取ったということが一番の喜びでございました」
見物した人「日本の伝統行事として残って欲しいなと思って毎年来ています」
手に入れた梵天を小さく割って田んぼに立てると、水に恵まれ豊作になるということです。