宮城県で給食の牛乳を飲んだ児童生徒が体調不良を訴えた問題で、牛乳を製造した東北森永乳業は風味検査の対象サンプルを2倍にすることで品質管理を徹底する方針です。

 東北森永乳業では、今回の問題を受け牛乳の提供停止が続いている12の市と町に仙台工場長らが訪れ生産の再開に向けた説明を行っていて、14日に全ての自治体で終えました。

 森永乳業によりますと、牛乳の製造工程で異常が見つからなかったことや、牛乳の風味が季節や牛の餌などで変わることなどを説明したということです。

 今後の改善策として牛乳の風味検査の対象サンプルを2倍にしたうえで、毎日実施する方針を示したということです。

 森永乳業では出荷の再開は最短で17日から可能で、各自治体には納得したうえで再開の判断をしてほしいとしています。

 給食での牛乳の提供について、宮城県の各自治体の対応です。
 東北森永乳業の牛乳の提供を受けていたのは、宮城県12の市と町です。このうち仙台市と多賀城市は17日から提供再開の予定で、岩沼市も20日から再開する予定ですが、学校ごとに再開時期は異なるということです。
 再開を検討しているのは塩釜市と角田市、利府町で、そのほかの自治体では未定となっています。