宮城県の小中学校で給食の牛乳により児童生徒が体調不良を訴えた問題で、塩釜市などで約3週間ぶりに牛乳の提供が再開されました。

 4月25日、仙台市など宮城県10の市と町の給食で東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童や生徒1000人以上が腹痛や吐き気などを訴えたことを受け、給食での牛乳提供が停止していました。

 検査で食中毒の原因となる菌が検出されなかったため17日からは仙台市と多賀城市で、20日からは塩釜市、岩沼市、利府町でも牛乳の提供が再開されました。

 このうち塩釜市では、これまで校長1人だった試飲に栄養士1人が加わり当面の間は2人態勢で牛乳をチェックすることになりました。

 塩釜市では、牛乳の提供を中止している間は、代わりに乳飲料や野菜ジュースなどが提供されていました。

 児童「前と変わらない感じで、味はいつも通りで良かった」「久しぶりに飲んだほうがおいしい」「最高でした。牛乳と一緒に食べた給食は、今までで一番おいしかったです」「牛さんとか、牛乳に関係している人に感謝しながら飲んでいきたいです」

 浦戸小学校菊地暁人教頭「点検と健康観察をしっかりして、安全安心な給食を提供していきたい」