捨てられるはずだった物に新たな価値を持たせて再生する、アップサイクルの取り組みです。牛タン焼き店を展開する宮城県の利久が、規格外のパンを使ったクラフトビールを開発しました。

 古代の英語でパンの意味を持つフラーフと名付けられたクラフトビールは、麦芽の風味を生かした穏やかな苦みと甘さが特徴です。 パニスもラテン語でパンを意味していて、パッションフルーツやグァバのようなトロピカルな香りが特徴です。

 いずれも系列のパン工場で気泡が多い、規格の厚さに満たないなどの理由で廃棄されていたパンの端材を使っています。

 30日に岩沼市にある利久の醸造所で完成披露会が開催され、担当者がアップサイクルの取り組みについて説明しました。

 利久希望の丘醸造所吉田丈祥係長「パンを使ったビールはなかなか飲んだことがないと思うので。かなり飲みやすい印象になってますので、2杯でも3杯でも飲んでいただければど」

 このクラフトビールは東北・関東エリアの利久の店舗で提供されるほか、フードロスに取り組む企業の商品が掲載されている通販サイト、クラダシからも購入できます。