宮城県気仙沼市の唐桑半島で、この時期に見頃を迎えるニッコウキスゲが激減しています。原因はカモシカです。

 鮮やかな黄色とラッパのような花びらが特徴のニッコウキスゲは、気仙沼市唐桑町の沿岸部の遊歩道では例年6月上旬から咲き始め多くの人が訪れますが。

 気仙沼市観光協会唐桑支部熊谷羊さん「ニッコウキスゲが群生している場所として知られる場所ですが、カモシカの食害で花が食べられている物が多くございます。草が成長して蕾が膨らんでいよいよ咲くなというあたりで、根元から食べられている感じです」

 2年前の映像では、一面に黄色い花が咲き誇っています。5年ほど前からカモシカなどによる食害が増加し、今はわずかに確認できる程度となっています。

 気仙沼市観光協会唐桑支部熊谷羊さん「ニッコウキスゲの写真を撮られる方が多かったので、どこを案内したら良いんだろうというところがあります」

 被害は年々拡大しているということで、観光への影響が懸念されています。