ニコニコ動画に続きまして、今度は小説投稿サイトへのサイバー攻撃が相次いでいます。こうしたサービスやデータ、そしてインフラをどう守っていけばいいのでしょうか。

KADOKAWA ドワンゴ 夏野剛社長 「ニコニコだけでなくKADOKAWAグループ全体が今、大きな影響を受けています」

 ニコニコ動画などを展開するドワンゴなど、KADOKAWAグループのサーバーがランサムウェアによる大規模なサイバー攻撃を受け、いまだ復旧作業が続くなか、先週から今週にかけ、さらに小説投稿サイトに対するサイバー攻撃が相次ぎました。

 攻撃を受けたのは、「小説家になろう」「ハーメルン」で、一時サイトがつながりにくくなるなど被害が出ています。

 いずれのサイトも攻撃は標的のサーバーやサイトに複数のパソコンなどから過剰なアクセスやデータを送り付けて過大な負荷をかけるDDos攻撃でした。

 政府も安全保障の観点からサイバー攻撃への対策を重視。今月、「能動的なサイバー防御」の導入に向けた有識者会議の初会合を開催。岸田総理は、早急な法制化を求めました。

岸田総理大臣 「能動的サイバー防御の実現をはじめとする我が国のサイバー安全保障分野での対応能力の向上をいかにして実現するか」

河野デジタル大臣 「我が国の経済社会をサイバー攻撃の脅威からしっかり守るために、欧米の主要国と比べて遜色のない体制を実現していかなければなりません」

 しかし、この会合の直後からニコニコ動画をはじめとする一連のサイバー攻撃が相次いで発生したのです。

 AI(人工知能)が進化し、行政手続きや日常生活などの様々な分野でデジタル化が進むなか、サイバー空間の安全はどう守ればいいのか。