パリオリンピックのバドミントン男子ダブルスに出場する、宮城県利府町出身の小林優吾選手です。
実業団チームの日本一を決める全日本実業団バドミントン選手権が23日、33年ぶりに仙台市で開催されました。
富山のトナミ運輸に所属する利府町出身の小林は、中学時代からのチームメイトでともにダブルスでパリオリンピックに出場する保木と決勝の第2ダブルスに出場しました。
1ゲーム目を落とし2ゲーム目、ラリーのスマッシュ初速は時速400キロ。左利きの小林は、切れ味鋭い世界トップクラスのスマッシュで2ゲーム目は序盤からリードします。
しかし、終盤に相手の連続得点で振り切られました。
チームは準優勝でしたが、オリンピックを前に社会人になって初めて宮城県で公式戦ができたことに喜びを感じています。
小林優吾選手「ジュニアの子たちも来ていたので自分のプレーを見せられたのは良かったですし、ここからオリンピックまで応援してもらうためにまだまだ頑張っていきたいなと思います」
保木、小林のホキコバペアは、2022年9月の世界ランキングで日本勢初の男子ダブルス1位となり、その後も安定した成績を残し4月時点では日本勢トップの6位。初のオリンピック出場を決めました。
小学3年から6年まで塩釜市のバドミントンクラブで練習してきた小林。恩師の佐々木巌監督にとって、教え子がオリンピックに出場するのは初めてで夢のようだと話します。
塩釜ジュニアバドミントンクラブ佐々木巌監督「今でも(記憶に)残っていますけど、例えばランニング20分間走をすると(小林選手は)ダッシュでもしているのかと思うような走り方をして。自分に負荷をかけて走るような子でしたから全然他とは違いますよね。彼は小学校の頃の一生懸命さがずっと続いているんじゃないかな」
佐々木監督は、小林が子どもたちによく伝える言葉があると言います。
塩釜ジュニアバドミントンクラブ佐々木巌監督「小林選手はサインすると必ず書くんですね子どもたちに。強くなるのも弱くなるのも自分次第。それは自分が言ったのではなくて監督が私に言ってくれた言葉ですよって。うれしかったですね」
初めてつかんだオリンピックの舞台で、小林は見ている人に勇気を届けたいと話します。
小林優吾選手「自分はスマッシュが得意なので、しっかり見ていただけるとうれしいかなと思います。ジュニア時代に過ごしてきた場所が無ければ今の自分はないと思っているので、ジュニアの頃の恩を返したいというつもりで頑張ります」
そして、日本バレーボール協会は24日、パリオリンピックの男子日本代表メンバーを発表し、宮城県名取市出身の小野寺太志選手が選ばれました。
ミドルブロッカーとして活躍する小野寺選手は、東北高校を卒業後に東海大学を経て現在はサントリーサンバーズに所属しています。
代表の主力として、前回の東京オリンピックや現在行われている国際大会でも活躍を見せ、2大会連続での選出です。