ソフトバンクグループの孫正義社長は21日の株主総会で、過去にアメリカの半導体大手・エヌビディアの買収を試みたものの、実現しなかった秘話を明かしました。

孫社長 「エヌビディアのジェンスンCEOと僕と、2人きりで僕のカリフォルニアの自宅で4時間、食事したんです。4時間。テーマは一つ、僕はアームを買った。次はエヌビディア、お前を買いたい」

 両者の会談が行われたのは2016年で、来るべきAI時代を見据えた思いは「全く一緒だった」ということですが…。

孫社長 「『俺は金のために仕事しているんじゃないから』と、ジェンスンは一生懸命言っていて。『お前の手下になるのもな』とかね」

 あれから8年、エヌビディアの時価総額は18日には3兆3000億ドルを超え、マイクロソフトを抜いて一時、世界で最も価値のある企業となりました。

孫社長 「その時(2016年)にそれ(買収)が起きていたら、ソフトバンクは世界一の時価総額になったということですね。逃した魚は大きかった」

(「グッド!モーニング」2024年6月22日放送分より)