サウジアラビア政府はイスラム教の聖地メッカへの大巡礼で死亡した人が1300人に上ったと明らかにしました。

 サウジアラビアの保健相は23日、大巡礼の期間中の死者が1301人に上り、その8割が無許可の「非正規」巡礼者だったと話しました。

 また非正規の巡礼者は適切な休憩場所が得られず、炎天下を長時間歩き続けることになると説明していて、死者の多くが熱中症など厳しい暑さによるものとの見方を示しています。

 イスラム暦の巡礼月に当たる時期の「大巡礼」には5日間におよそ200万人が訪れますが、無許可の巡礼ツアーに参加する人も多く、エジプト政府は22日、無許可での巡礼を手配した旅行会社16社に対し、免許を停止し告発しています。