仙台市の感染症週報が発表され、新たに加わった急性呼吸器感染症、風邪の定点観測の結果が出ました。1医療機関当たりの感染者の数は、前の週よりわずかに減り64.27人でした。

 7日から急性呼吸器感染症、風邪は感染症法の分類で5類に位置付けられ全国で定点観測することになりました。

 風邪は、のどの痛みや鼻水などの症状を持つ感染症の総称で新型コロナウイルスやインフルエンザなども含みます。

 14日からの1週間で仙台市で確認された風邪の患者は1医療機関当たり64.27人で、定点観測に初めて加わった前の週から1.5人減りました。

 仙台市保健所では「まだ通年でのデータがそろっていないので、例年と比べ多いか少ないかは評価はできない」としています。

 冬場に多かった新型コロナウイルスやインフルエンザなどの患者が少なくなっているため、60人を超える風邪の患者数は高水準だと言えます。

 仙台市と宮城県の感染症週報で、急性呼吸器感染の風邪が発表されるようになりました。

 5月7日から風邪は、感染症法の分類で5類に位置付けられ、全国で定点観測をすることになりました。

 急性呼吸器感染症、風邪の具体的な症状はせき、のどの痛み、呼吸困難、鼻水、鼻づまりなど呼吸器の症状を伴う感染症の総称です。

 風邪には、同じ症状を持つインフルエンザや新型コロナウイルスなども含まれますが、なぜ、ひとまとめに観測することになったのでしょうか。

 風邪の対象者には、インフルエンザや新型コロナなどの陽性者に加えて、病原体の検査を受けていない人や陰性だった人も含まれます。

 そのため、患者の動向を幅広く把握することができ、未知の感染症が流行し始めた際にいち早く気付き対応できるようになると期待されています。

 22日は、全国の患者数の速報値が初めて公表されました。

 13日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関当たり49.38人でした。

 都道府県別では多い順に栃木県94.13人、秋田県93.43人、岩手県86.98人、山形県73.37人となっていて宮城県は9番目の65.85人でした。

 東北で風邪が流行していることがみえてきます。