アメリカのトランプ前大統領は地元フロリダ州で演説し、身内からの撤退論に直面するバイデン氏に対して皮肉を込めて挑発しました。

アメリカ トランプ前大統領 「今週も討論会をやろう。スリーピー・ジョー・バイデンが、大統領職に適していることを世界中の皆に証明できるようにね」

 トランプ前大統領は9日の演説で、与党・民主党の内部で撤退論がくすぶるバイデン氏について「彼に対する扱いは残念だ。でも同情してはいけない。彼は非常に悪い男だ」と訴えました。

 そのバイデン氏に「名誉挽回(ばんかい)のチャンス」だとして「今週もう一度、討論会をしよう」と挑発し、会場を沸かせました。

 バイデン氏が撤退した場合の筆頭候補として名前があがるハリス副大統領についても「国境を担当していながら一度も足を運ばず、歴史上最悪の国境にした」などと批判しました。

 トランプ前大統領はまた、「民主党の候補が誰になろうと関係ない。地滑り的に打ち負かす」と述べ、自身への支持を呼び掛けています。

 一方、注目されている副大統領候補についての発表はありませんでした。

 トランプ前大統領の側近は共和党の全国大会が始まる15日までに明らかになるとの見通しを示しています。

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