ゼレンスキー大統領(46)を「プーチン大統領」。撤退論が高まるバイデン大統領(81)ですが、痛恨のミスはこれだけではありませんでした。

■ゼレンスキー氏を「プーチン氏」

 撤退論に拍車が掛かりそうです。NATO(北大西洋条約機構)のサミットで各国、各組織の首脳の前に立ったバイデン大統領。まず、1回目の間違いは…。

アメリカ バイデン大統領 「勇気と決意を持つウクライナの大統領に引き継ぎたい。皆さん、プーチン大統領です」

 ウクライナのゼレンスキー大統領のことをプーチン大統領と紹介しました。

アメリカ バイデン大統領 「プーチン大統領?プーチンを倒すゼレンスキー大統領です」

 この時は直後に間違いに気付き、何とか言いつくろいました。

■ハリス氏を「トランプ副大統領」

 ただ、その後に行われた別の記者会見では…。

記者 「ハリス副大統領が大統領候補になった場合、トランプ氏との勝負で何か懸念はありますか?」

 記者が尋ねたのはカマラ・ハリス副大統領についてです。ところが…。

アメリカ バイデン大統領 「いいですか、もし大統領になる資質がないのであれば、トランプ副大統領を副大統領には選ばなかっただろう」

 ハリス副大統領のことをトランプ副大統領と言っています。しかも、この時は間違いに気付くこともありませんでした。

■バイデン大統領“撤退論に拍車”

 バイデン大統領は1942年11月生まれの現在81歳。大統領選からの撤退を求める声は身内の民主党内でも増え続け…。

民主党 パット・ライアン下院議員 「バイデン大統領は愛国者で高潔な人物だが、彼がもはやトランプ氏に勝てる最強の候補ではないと認識すべきです」

 民主党への有力な献金者として知られる俳優のジョージ・クルーニーさんもニューヨーク・タイムズへの寄稿で撤退を呼び掛けています。

ジョージ・クルーニーさんの寄稿 「これは年齢の問題で、それ以上でも、それ以下でもない。この大統領では11月(の大統領選)に勝てない。下院でも負け、上院も失うことになる」

 ただ、バイデン大統領に応じる気配はありません。

アメリカ バイデン大統領 「前進し続けるだけだ。なぜなら、まだやるべき仕事があるからだ」

■撤退か継続か 全米で週末“論争”に

外報部デスク 中丸徹記者 「まさに今回の記者会見を受けて、週末にかけてアメリカ中のメディアで撤退すべきかどうなのか、議論が巻き起こってくると思います。合わせてバイデン大統領に撤退を求めていたような民主党の議員のなかでも意見の取りまとめが行われ、いよいよ皆で撤退を求めることになれば、近く民主党の重鎮がバイデン大統領に直接、そろそろどうかと言う可能性があり、そうなるといよいよ厳しくなる。有力候補としてはカマラ・ハリス副大統領。必ずしも副大統領としても人気が高い方ではなく、ハリス副大統領でトランプ前大統領に勝てるのか、そこが皆の不安の種になっている」

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