■トラック次々と“亀裂に投入”

 中国南部で発生した大規模な堤防決壊事故。その修復工事がようやく終わりました。

記者 「今、救援隊の隊員たちが合流しました!この時刻をもって堤防の決壊は止められたのです!」

 事故が起きたのは湖南省にある「洞庭湖」。5日、堤防の一部が崩れ始めて水漏れが発生。

 広がり続ける亀裂をふさぐために土砂を積んだトラックを次々と飛び込ませましたが、焼け石に水。堤防が決壊してしまったのです。

■“堤防決壊”事前に異変が

 中国南部・湖南省の湖で発生した大規模な堤防決壊事故。その10日ほど前、湖ではある異変が起きていました。シカのような動物の群れが続々と湖から上陸。町に現れたのです。その正体は“幻の動物”と呼ばれる「四不象」。角はシカ、頭はウマ、しっぽはロバ、ひづめはウシに似ているが、そのどれでもないことから名付けられたといいます。

 先月から続く集中豪雨によって湖の水位が上昇し、周辺にあったシフゾウの生息地が水没。陸地を求めて逃げてきたとみられています。

 そして、その後も続いた大雨で堤防が決壊。住民7000人以上が避難する事態となっていました。