NATO(北大西洋条約機構)はウクライナに対し少なくとも7兆円規模の軍事支援を来年も続けると明記した首脳宣言を発表しました。

 NATO加盟国は10日、アメリカのワシントンで開催中の首脳会議で今後の防衛力の強化やウクライナ支援などを協議しました。

 首脳宣言にはロシアの侵略を受けるウクライナに対して少なくとも7兆円規模の軍事支援を来年も続けると明記したほか、武器の調達や訓練などでウクライナを長期的に支えていくことを確認しました。

 ウクライナが悲願とするNATO加盟に向けては、後戻りのない「不可逆的な道筋」を歩むことを引き続き支援するとし、去年の共同宣言の表現よりも踏み込みました。

 また、中国がロシアの軍需産業への支援を通じてロシアの「決定的な支援者」になっていると批判し、あらゆる支援を停止するよう求めました。