他人の銀行口座に不正にアクセスしたとして指示役の男が逮捕された事件で、男が不正アクセス先の銀行口座の残高などの確認役の男に対して報酬約100万円を渡していたことが分かりました。

 矢野洋平容疑者(44)は去年1月、仲間と共謀し、他人のインターネットバンキングの口座に不正にログインした疑いで今月9日に逮捕されました。

 その後の捜査関係者への取材で、矢野容疑者は不正アクセスの標的となる口座の残高確認などを行っていた男に対し、報酬として約100万円相当の暗号資産を送っていたことが分かりました。

 矢野容疑者は男に標的となる口座のパスワードやIDを事前に伝えていました。

 また、矢野容疑者は一連の犯行に使用する偽造免許証の作成役には免許証1枚あたり1万6000円から2万円相当の暗号資産を送っていたということです。

 不正アクセスを繰り返していた矢野容疑者のグループは少なくとも10人いるとみられ、警察庁などが余罪や共犯者の捜査を続けています。