江の島で28年ぶりに夜間完全封鎖が始まりました。

 神奈川県藤沢市の人気観光地・江の島へ続く橋。多くの警察官や警察車両で物々しい雰囲気に。

 大きな音を鳴らしながら車やバイクが江の島に次々と。

 人気観光地・江の島。夜は300人が暮らす静かな島となるはずなのですが、島に入ってくる車やバイクの騒音トラブルに悩まされていました。

70代の人 「朝まで眠れない時ずいぶんありましたよ」 50代の人 「ずっとだよね」 「警察がいない時は遅くまで」

 江の島の騒音トラブルは35年前にも問題になっていました。

警察官 「まず、ナンバー。なんでこんなところに付けているの?」

 警察官が道路の真ん中に立って走行する車両をチェック。音の大きさを測定したり、道を封鎖したりして対策をすることで暴走族は減少。

江の島振興連絡協議会 湯浅裕一会長 「警察が引き上げるとまた戻ってくるという。“いたちごっこ”だからキリがない」

 江の島は午後10時以降、通行許可証のない車両が入ることはできませんが、標識に気付かない観光客などが入りこむことがあり、直近1年間の通報件数は約1500件に上ります。

 午後10時から翌朝5時にかけて江の島へ渡る橋を封鎖。周囲には警察官が立ち、物理的に侵入できなくしたのです。

 これは約28年ぶりのことです。

警察官 「江の島って夜10時から入れないの知っています?」

 引き返す車が何台も見られました。住民など島の関係者については、これまでと同じく通行許可証を持っていればゲートを通過することができます。

 一夜明け、住民に話を聞いてみると…。

住民 「騒音がうるさいとかはなかった。静かに夜を過ごせればいいなと、純粋にそれだけです」 「住民を守ってくれている。ありがたいなと思う」