築75年の空き家が飲食店に生まれ変わりました。期間限定で店舗が入れ替わり営業するチャレンジショップが仙台市青葉区に完成しました。

 【空】〜sora〜(そら)晩翠通は、飲食店の課題解決と挑戦の場として地域の人気店が期間限定で入れ替わりながら出店します。

 小笠原侑希記者「空き家を改修して造られた店舗では、現在は団子などが販売されています」

 第1弾として8月末(まつ)まで営業するのは、若林区に店を構える仙臺だんごいち福です。

 「この期間だけこちらにあるって聞いたので来てみました。友人に勧められた感じですね。すごくモダンで意外な感じがして面白いなと思いました」「お団子は元々好きなので買いに来ました。若林区の店舗は遠いので、なかなかお店は行けなかったので」

 カップに入った団子や団子用の餡が掛けられた特製のかき氷など、訪れた人はここでしか売られていない商品を買い求めていました。

 仙臺だんごいち福岩間隆司さん「場所が変わって新規のお客様とか初めて知っていただくお客様にご来店いただき、うちとしてもうれしい限りです。期間限定ということで飲食店にしてはすごく魅力的にチャレンジしやすい取り組みかなと思いました」

 この建物は元々築75年の空き家で所有する石巻市の建設業、丸本組が倉庫として使っていました。

 全国的に空き家の増加が問題になる中、この空き家を使って地域ににぎわいを生み出せないかと建物をリノベーションし期間限定で飲食店に貸し出すことにしました。

 丸本組山本翔太郎専務「空き家は全国でも増加傾向にありまして、宮城県だけでも14万を超える戸数がある中で空き家問題を解決しながら晩翠通ににぎわいを生みたい」

 賃料は月額15万円で、光熱費などは丸本組が負担します。現在の店舗は、8月末に営業を終え9月ごろからの第2弾ではカフェが出店する予定です。

 丸本組山本翔太郎専務「飲食店さんが抱えてらっしゃる課題に取り組めるような場所にしたいと思っていますので、色々なジャンルの飲食店さんに入っていただいて、それぞれの課題にチャレンジしていただきたいなと思っています」