震災の津波で被害を受けた宮城県石巻市の沿岸部に、海鮮バーベキューを楽しめる施設がオープンしました。被災地のにぎわい復活を目指します。

 石巻港から500メートルほどの場所にある下釜地区にオープンしたオイスターキングは、石巻市の水産加工会社が開設しました。 店の売りは、地元で水揚げされたカキを缶で蒸し焼きにするカキガンガン焼きに活ホタテです。

 下釜地区には、2メートルを超える津波が押し寄せました。石巻市はっ約6.2ヘクタールを産業ゾーンとして立地事業者を募集していますが、5月末時点で3割ほどしか埋まっていません。

 更地となった下釜地区にかつてのにぎわいを取り戻したいと約3年前から構想を練り、オープンにこぎつけました。

 オイスターキング吉田秀樹番頭「夜は明かりがほとんど無いので、少しでも明るい場所にしたいなと思ってつくりました」

 運営する水産加工会社は、温暖化による海水温の上昇で一部の海産物の取り扱いが減少し、水産加工品の安定供給に頭を悩ませています。

 主力商品のカキやホタテなどを使った海鮮バーベキューを提供することで、海産物1つ1つの付加価値を高めたいと話します。

 オイスターキング吉田秀樹「石巻はこんなにおいしいものがあるんだということをもっともっと知ってもらいたい。(周辺地域も)いっぱい発展してもらいたいと思います。明かりをともしてもらいたい」

 営業時間は午前11時から午後2時、午後5時から午後10時までです。