群馬県の御巣鷹の尾根に日本航空のジャンボ機が墜落した事故から来月で39年です。夫を亡くした女性が事故の悲しみから立ち直る家族の様子を描いた絵本の朗読を行いました。

谷口真知子さん(76) 「僕がもっと小さかったころ、パパは僕たちのために柿の木を植えてくれた」

 谷口真知子さんは1985年の日航ジャンボ機墜落事故で夫の正勝さん(当時40)を亡くしました。

 夫や事故の事を後世に伝えようと、8年前に谷口さんの子どもたちが悲しみから立ち直り成長する姿を絵本にしました。

 その絵本の読み聞かせが群馬県内の図書館で住民ら約280人を前に行われました。

谷口真知子さん 「(一番伝えたいのは)諦めずに前を向いて一歩ずつでも進んでいけば、また新しい幸せがやってくるよというのを一番伝えたいです」

 また、今年1月に起きた羽田空港での事故などについて「一つのケアレスミスで多くの人が亡くなって、周りのたくさんの人生を左右する」と自身の経験をもとに話しました。