東日本大震災から12年となる11日、宮城県内各地では亡くなった人たちを思い、祈りが捧げられています。

 気仙沼市の復興祈念公園では、津波で妻を亡くした男性が静かに手を合わせていました。

 妻を亡くした男性「みんなで変わりなくやってますということを報告しました。また気持ちを新たにしてこれから家族全員で頑張っていきたい」

 南三陸町の防災対策庁舎。この男性のいとこは、あの日、町の職員として庁舎に留まり続けたと言います。

 いとこを亡くした男性「津波に流されてそのまま。いまだに行方不明ということで見つかっていません。安らかに冥福を祈る気持ちで手を合わせています」

 県内では、震災で関連死を含め1万570人が亡くなり1215人が行方不明のままとなっています。

 夫を亡くした女性「すごく長いようなんですけど、あっという間で悲しみはなくならない。心に残っているんですけど、前向きに生きていかなくてはいけないという気持ち」

 11日夜も、各地で追悼行事が行われるなど、県内はきょう1日鎮魂の祈りに包まれます。