茨城県常総市の住宅で何者かが男性の背中を刺し、逃走した事件。現場周辺を取材すると、事件の数時間前に不審な人物が家を訪ねてきたという証言も出てきました。

■男が逃走中 男性の背中を刺す

 2人の間に何があったのでしょうか。

 現場は茨城県の南西部・常総市。圏央道の常総インターチェンジから北西に1キロほど離れた県道沿いの住宅です。周りには田園風景が広がり、住宅の目の前を鬼怒川が流れています。

 17日午後5時すぎ、男性の家族から「息子が刃物で刺されている」と通報がありました。

 この家に住む30歳の男性が車の整備中、男に背中の1カ所を刃物のようなもので刺されました。男性は搬送される際に意識はありましたが、捜査関係者によりますと、緊急手術をするほどの重傷だといいます。

 かたや現場から逃走した男。服装は黒の長袖と長ズボン、茶色の野球帽にサングラスを掛けていたといいます。

■車上窃盗や空き巣 周辺で相次ぐ

 静かな町で起きた「殺人未遂」事件。新たに分かったことがあります。

近隣住民 「この辺、物騒な時が何回かあった。結構、車上荒らしもある」 「(Q.この近くで車上荒らし?)はい」 「(Q.いつごろ?)去年か今年の初めの頃だったかな」 「(Q.自宅に被害は?)うちはないけど、いい車を狙っていると思う」 「ここ空き巣がはやっていたらしい。警察も気を付けてといっていた」 「(Q.空き巣はいつ?)冬かな。2軒先に入られたばかり。2回目とか言ってたかな」

 町では、ここ数カ月のうちに車上荒らしや空き巣が頻発していたといいます。

■近隣住民 事件食前に“違和感”

 さらに、事件が起きた17日に不審な人物が訪ねてきたという人も。

近隣住民 「(きのう午後)2時ちょっと前くらい。小柄な人でピンポン押されて。私から見たらこれくらいの身長の男で多分、半袖半ズボンだったと思うが、『道の駅はここから遠いか』と聞かれた」 「(Q.年齢は?)40歳くらいかな。髪は短くて。私も変な感じがしたのでドアを閉めた」

 現場の周辺には保育園などもあり、警察は逃げた男の行方を追っています。