17日とは打って変わって気温も急上昇。熱中症への警戒が必要です。

■関東など梅雨明けラッシュ

 涼やかな音色を奏でる風鈴。川崎大師で開かれた風鈴市。全国各地から寄せられた鈴の音が風に揺られ、つかの間、暑さを忘れさせます。

 短かった梅雨を終え、列島は夏へ向かいます。気象庁は18日、関東甲信と東海地方の梅雨明けを発表しました。

■熱中症で搬送 脱水症状も

 急な暑さに体が追い付かないケースも…。

埼玉慈恵病院 藤永剛副院長 「梅雨明けと同時にきょう搬送された」

 病院に搬送されたのは70代の男性。路上で倒れているところを発見されました。脱水症状もあり、熱中症とみられます。

埼玉慈恵病院 藤永剛副院長 「梅雨明けして数週間したら暑さに慣れるが、梅雨明けの数日1週間くらい用心が必要」

■北海道34℃超「蒸し風呂」

 梅雨がない地域でも“異例の暑さ”です。

 見渡す限り雄大な大地が広がり、遠く大雪山系を望む北海道富良野。平年だとこの時期、30℃を超えない涼しい町にも異変が起きています。

 色とりどりのラベンダーが広がる富良野にある農場「ファーム富田」。初夏の今、ベストシーズンを迎えています。

 18日は34℃を超えて東京よりも暑く、猛暑日一歩手前となった富良野。平年より8℃ほど高く、暑さに慣れない人々にはこたえます。

映像作家 川村伸司さん 「蒸し風呂。何これみたいな感じでへこんだ。呼吸するのも嫌」

 あまりの暑さに人々は花よりアイスです。

東京から来た観光客 「暑いです」 「涼しいと思って東京から来たけど、しっかり暑い」

大阪から来た観光客 「景色はきれいだなと堪能している。ただ、いかんせん暑い。すぐに日陰に入らないと見てられないくらい暑い」

■海水浴シーズン 毒クラゲ注意

 梅雨も明け、各地は海水浴シーズンを迎えます。静岡県では焼津市のゆるキャラが見守るなか、海開きを迎えました。

海水浴客 「冷たくて気持ち良くて、これからやっと夏が始まる」

 ここも“梅雨明け”を待ち焦がれていました。

 神奈川県茅ケ崎市にあるビーチ。海からの風が暑さを和らげ、周辺では30℃を下回る涼しさ。人々の笑顔と波の音が夏の訪れを告げています。

海水浴客 「やっと夏が来た」 「めちゃくちゃ海日和ですよね」             

 猛暑日も予想される週末。海の家も期待を寄せています。

海の家 島人 五十嵐昌輝さん 「暑くなってきたので、街中にいるよりは海に来た方が涼しい感じもするので皆さん来てほしい」

 水族館も多くの人でにぎわいます。クラゲグルメもあり、室内なら熱中症の心配もせずに海を満喫できます。

 注意が必要なものもあります。

新江ノ島水族館 クラゲ担当 山本岳さん 「(Q.触手、長いですね?)長いですね。特にこのクラゲは長いかも。毒は他のクラゲと比べても強くて長い触手に毒がある」

 海の中をプカプカ泳ぐクラゲの一種である「カツオノエボシ」。見た目は涼しげですが、刺されると危険な厄介者です。

かながわ海岸美化財団 柱本健司さん 「電気ショック。あれ痛かったですね、ビリビリビリビリー!って。ここだけ雷に打たれたような」

 海岸の清掃にあたる人々は注意を払いながら夏を迎えます。

かながわ海岸美化財団 柱本健司さん 「なるべく肌を出さない長袖のラッシュガードを着るとか、砂浜を裸足で歩かないとか少し気を付けてほしい」