東京・江戸川区で50年以上続いている「金魚まつり」が行船公園で始まりました。

 丸々とした体に揺らめく美しい尾ヒレ。今から半世紀以上前に江戸川区の養殖業者がブランド化した「江戸川リュウキン」です。

 行船公園で20日から始まった53回目の「金魚まつり」には約20種類、2万4000匹の金魚が用意されました。

 江戸川区では明治時代から金魚の養殖が盛んになり、最盛期の昭和初期には30軒以上の業者が軒を連ね、年間、約5000万匹もの金魚を生産していたということです。

 しかし年々、養殖業者の数は減っていき、今では2軒を残すのみとなりました。

 「金魚まつり」は地域の振興や文化の継承を図る目的で始まったということです。

 訪れた家族連れや愛好家は金魚すくいや即売会などを通じて地域の伝統と文化に触れていました。

金魚まつり実行委員長 堀口英明さん 「行船公園でこういうお祭りをやって区民の皆さんに金魚をもっと知ってもらいたい、それが始まりなんです。江戸川区で50年以上続くお祭りってそうそうないから、だからこれをずっと続けていけばいいかなって。金魚を親しんでいただけるように、そう思っています」

 江戸川区の夏の風物詩となっている「金魚まつり」は、21日まで開かれています。