「伊達のぎん」のブランドで知られる養殖ギンザケの水揚げが、宮城県南三陸町で始まりました。ウクライナ情勢の影響もあり、前年より3割以上高い値段で取引されました。

 南三陸町戸倉地区では、沖合のいけすで育てた約80万匹のギンザケの水揚げが28日朝から始まりました。

 28日は、体長約40センチ、重さ1.1キロほどに育ったギンザケ3.5トンが水揚げされました。

 県漁協戸倉銀鮭養殖協会佐藤正浩部会長「3月なのでサイズ的にはまだ小ぶりなものの、順調に生育してますので脂の乗ったおいしい魚になっていると思います」

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、輸入サーモンの安定供給に対する懸念から1キロ当たり平均820円と前年より3割以上高い価格で取引されました。

 県漁協戸倉銀鮭養殖協会佐藤正浩部会長「ノルウェーからのサーモンが入りづらいということで、単価も高く引き合いが良いのかなと複雑な気持ちではいますけども(値段が高いので)安心はしています」

 ギンザケの水揚げは、7月ごろまで続きます。