バングラデシュで公務員採用の特別枠に抗議する学生らと治安部隊との衝突が激化し、これまでに少なくとも147人が死亡しています。

 バングラデシュでは、1971年の独立戦争に参加した兵士の子孫に公務員の採用枠の30%を割り当てる措置を取っていました。

 この特別枠について政府は2018年に廃止を決めましたが先月、高等裁判所がこれを覆す判断を出し、学生らによる大規模な抗議デモが続いています。

 治安部隊との衝突は激化し、ロイター通信によりますと、これまでに少なくとも147人が死亡したということです。

 今月21日には最高裁判所が特別枠を縮小する決定を下しましたが、事態が収まるかは不透明です。

 日本の外務省はバングラデシュの危険情報についてレベルを引き上げ、不要不急の渡航をしないように呼び掛けています。