台湾北部の台北市などで23日、市民が参加する大規模な防空演習が実施されました。

 午後1時半、空襲警報のサイレンが市内に鳴り響くと、街角からは人影が消え、店は一斉にシャッターを下ろしました。

 台湾では今週、市民も参加する年に1度の「防空演習」が各地で行われ、警報が解除されるまでの30分間、屋外に出ることは禁止さられます。

 台北市では、地下鉄駅や駐車場などのシェルターに避難した市民らが、しゃがみこんで顔を守る姿勢を取るなど、真剣に訓練に取り組んでいました。

 この防空演習は47年前から実施されていて、5月に頼清徳総統が就任して以降は中国からの圧力が増していることもあり、台湾の街は緊張感に包まれていました。