25日の外国為替市場で、円相場がおよそ2カ月半ぶりに一時1ドル=151円台を付けました。

 今月11日の161円台後半から、2週間でおよそ10円も円高が進んだことになります。

三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏 「円キャリートレードの巻き戻しが、大きく影響している可能性があります」

 円キャリートレードとは、ヘッジファンドなどが低金利の円を借り入れ、高金利のドルで運用する取引のことです。

 円安の時には、金利と為替の両方で利益を出すことができます。

 一方、円高になると、金利で得られる収益以上に為替で損をするリスクが高まるため、円キャリートレードを巻き戻す動きが出るといいます。

市川氏 「投機筋は『この先、円高に振れそうだ』と、そういう材料が出た瞬間に、一気にキャリートレードを巻き戻す。7月11日以降のドル安・円高は、おそらく多くの投機筋が円キャリートレードを巻き戻した可能性が高いのではないか」

(「グッド!モーニング」2024年7月26日放送分より)