ウクライナ軍はロシア軍が黒海とつながっているアゾフ海から、すべての艦艇を撤退させたと明らかにしました。

 ウクライナ海軍の報道官は25日、SNSで、「アゾフ海にはもはやロシア連邦の軍艦は1隻も存在しない」と述べました。

 イギリスのガーディアンによりますと、ウクライナ海軍当局者は、ここ数カ月、ロシアが併合したクリミア半島や黒海の他の地域への攻撃が成功したため、ロシア海軍は艦艇を他の場所に移転せざるを得なくなったと述べています。

 一方、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は、24日に公開されたイギリスのガーディアンとのインタビューで、「戦力に関しては1対2か1対3の比率でロシアが有利だ」とし、状況は「非常に困難」だと認めました。

 しかし、ロシアの成功は莫大な人的犠牲を伴っているとし、シルスキー氏は「兵士を無駄な肉弾戦に駆り立てるつもりはない」と述べたうえで、「兵士の命を守ることは我々にとって非常に重要だ」と強調しました。

画像:ウクライナ海軍のフェイスブックより