日本の漁場に来るサンマの量は低い水準になる見通しで、不漁が続くとみられます。
水産庁などが公表した予測では、8月から12月までに日本の漁場にやって来るサンマの量は前年同様低い水準となる見通しです。
日本近海の海水温の上昇や餌となるプランクトンの減少などが要因とみられています。1匹当たり重さは80グラムから100グラム程度で、かなり小ぶりになるとの予想です。
2023年のサンマの漁獲量は2万5800トンで、過去最低となった2022年に比べ回復したものの低い水準が続いてます。
予測通りとなれば、不漁が続くことになりそうです。
宮城県気仙沼市では、大型サンマ漁船の出港の準備が着々と進んでいます。
サンマ漁の解禁は20トン未満の小型が10日、100トン以上の大型が20日などと、これまでは段階的に進められていましたが、漁の機会を増やそうと公海を漁場に限定し全て10日の解禁となります。
サンマ漁の解禁を前に、気仙沼漁港では出港作業に追われていました。
第八太喜丸井上太喜漁労長「前年の漁期の終わりに小さいサンマが公海上で見えていた。そのサンマが育って産卵しててくれれば、前年よりはいくらか数が見えてくれないかなと期待はある。豊漁になってくれれば良いですね。頑張ります」
気仙沼市では、サンマ漁船の大漁と航海の安全を祈願する出船送りが8日に行われる予定です。