死者288人、200人以上が行方不明に。土砂崩れによる被害の全貌が見えてきました。

■“豪雨被害”アパート倒壊の瞬間

 4階建てのアパートが建物まるごと倒壊しました。幸い、負傷者はいませんでした。原因は周辺で発生した鉄砲水。激しい流れによってアパートの基礎部分が損傷していたとみられています。

 インド北部で続いた集中豪雨。これまでに少なくとも11人が死亡し、50人以上の行方が分からなくなっています。

 南部の丘陵地帯でも7月末に大雨の影響で多くの土砂崩れが発生。大量の水と泥が複数の集落をのみ込み、被災地域に架かる橋も流されたため、救助活動が難航しています。死者は288人に上り、今も200人以上の行方が分かっていないということです。

地元住民 「ここにいるのがとても怖い」

■“水位激減”ダム湖が砂漠のように

 一方、スペインは雨が降らず、干ばつが深刻化しています。

 カラカラに乾いた大地、むき出しの岩肌。スペイン南部のダム湖は長引く干ばつで干上がってしまいました。

 かつては多くの釣り客が訪れる人気観光地でしたが、現在の貯水率はわずか12%。壊れた橋や残された看板が湖だったことを思い出させる状況です。

■異変相次ぐ 「歌う湖」に“砂漠の花畑”

 異常な乾燥は南米チリでも…。

チリ気象局の気象学者 「私たちが記録を始めた1950年以降で、ここまで異常に乾燥した7月はなかった」

 チリ気象局によりますと、首都サンティアゴ周辺での7月の降水量はなんと0ミリ。これは観測史上、初めてのことだといいます。

 異常事態となった7月。チリでは奇妙な現象が相次いで目撃されていました。

 南半球は真冬ですが、突如として花畑が出現したのです。しかも…。

見物客 「花が咲く砂漠を見るのは初めて」

 アタカマ砂漠は地球上で最も降水量が少ない地域として知られています。春に降る大雨で花が咲くことでも有名ですが、一足早い開花となったのでした。

 中部の山岳地帯にある湖で奇妙な音が聞こえてきます。まるで宇宙と交信しているかのようです。

 専門家によりますと、これは「歌う湖」と呼ばれる現象。水面にできた薄い氷の層が動いたり割れたりした時に発生するものだということです。