原子力規制委員会は審査会合が「不適合」と判断した敦賀原発2号機について、2日に日本原電の社長らの意見を聞いたうえで、再稼働を「不許可」とする方針を確認しました。

 日本原子力発電が再稼働を目指す福井県の敦賀原発2号機を巡っては、先月の審査会合で新規制基準に「不適合」と初めて判断されました。

 これを受け、敦賀原発を運営する日本原電は規制委に説明の場を設けるよう求めていました。

日本原子力発電 村松衛社長 「昨年8月末に提出させていただきました、補正書の再補正をさせていただければ、ありがたく存じます」

原子力規制委員会 杉山智之委員 「説明が受け入れられなかったからもっとやりますという、ちょっとそれはキリの無い話かなと受け止められる」

 規制委は2日、原電の意見を聞いたうえで、基準に「不適合」とした審査会合の判断を了承し、再稼働の申請を「不許可」とする方針を確認しました。

 規制委が今後、再稼働の申請を「不許可」とすれば初めてで、敦賀原発2号機は廃炉となる可能性も出てきています。