原子力規制委員会の審査会合は福井県にある敦賀原発2号機について、新規制基準に「不適合」としました。審査会合としては初めての判断になります。

 日本原子力発電が再稼働を目指す敦賀原発2号機を巡っては、5月の審査会合で原子炉建屋近くを走るK断層の「活動性を否定できない」とされていました。

 26日の審査会合では、このK断層と2号機の真下を走る断層とのつながりが否定できないとの認識が示され、新規制基準に「不適合」との審査結果が取りまとめられました。

 新規制基準では、原子炉建屋などの重要施設は「変位が生ずる恐れがない地盤に設けなければならない」とされています。

 審査会合で「不適合」と判断されたのは初めてです。

 この結論は規制委員会に報告され、来月にも正式に敦賀2号機が新規制基準に「不適合」との結論を出す公算が大きくなり、2号機が「廃炉」になる可能性も出てきました。