先月、東海道新幹線の運転を終日見合わせたJR東海が脱線した保守用車両について、ブレーキ力の確認方法を誤ったまま走行していたとの調査結果を明らかにしました。

 JR東海によりますと、先月22日未明、愛知県内で東海道新幹線の保守用の車両同士が衝突し、双方が脱線しました。

 この影響で、東海道新幹線は上り・下りともに浜松駅と名古屋駅の間で終日運転を見合わせ、およそ25万人に影響が出ました。

 事故について調査を行っていたJR東海は5日、6両の保守用車両のうち、3両でブレーキ力が低下した状態で走行していたことを明らかにしました。

 確認方法を誤っていたためブレーキ力の低下を事前に認識できなかったということです。

 車両を導入してからおよそ14年にわたって、誤った方法での確認が行われていました。

 先月23日の会見では、ヒューマンエラーはなく、保守用車両のブレーキ操作が行われたものの、何らかの原因で減速できなかったと説明していました。

 JR東海は、管理体制が十分ではなかったとしたうえで、今後は確認方法をマニュアル化し、再発防止策を徹底していくとしています。