富山市で同居していた家族4人がボツリヌス菌による食中毒で入院したことが分かりました。

 富山市によりますと、ボツリヌス菌による食中毒の症状が出たのは富山市内で同居する10代の女性、50代の女性、70代の女性、80代の男性です。

 4人は先月24日以降、嘔吐(おうと)や目の異常などの症状が出始めて入院しました。

 4人のうち3人は一時、呼吸困難に陥ったということです。

 残る1人はすでに退院しています。

 診断した医師が市に連絡し、その後の試験により、ボツリヌス症と診断されました。

 原因となった食品などについては調査中だということです。

 ボツリヌス菌による食中毒は2014年以降、国内で3例確認され、6人が発症し、1人が死亡しています。

 初期には胃腸炎の症状などが出るということで、市は食品の十分な洗浄や適切な保存による予防を呼び掛けています。