出版大手のKADOKAWAはサイバー攻撃により漏洩(ろうえい)した個人情報が25万件余りに上ると発表しました。

 KADOKAWAはこれまでに「ニコニコ動画」を運営する「ドワンゴ」の従業員や一部の取引先、グループ会社がシステムを提供するN中等部・N高等学校・S高等学校の在校生や卒業生、「角川ドワンゴ学園」の一部従業員などの個人情報が漏洩したと発表しています。

 今回、初めて漏洩件数が合わせて25万4241件に上ることを明らかにしました。

 原因については「現時点ではその経路及び方法は不明」としたうえで、「フィッシングなどの攻撃により従業員のアカウント情報が窃盗されてしまったこと」が推測されるとしています。

 SNSや匿名の掲示板などへの悪質な情報拡散行為については963件確認されていて、KADOKAWAは削除要請や発信者の情報開示請求を開始し、法的措置を講じる準備を進めているとしました。

 また、「ニコニコ動画」などのサービスを5日午後3時からおよそ2カ月ぶりに再開しました。