海外への不正な現金持ち出しの取締り強化を図るため、成田空港で国内初の「紙幣探知犬」が導入されました。

 紙幣探知犬は嗅覚を頼りに旅行客のカバンや国際郵便物などに入っている紙幣を見つけ出すように訓練された犬です。

 現金や小切手など100万円以上を持って出入国をする際は、資金洗浄、いわゆるマネーロンダリングなどの犯罪を防ぐため、税関に申告が必要です。

 財務省によりますと、お盆休みの混雑に紛れて不正に現金を海外に持ち出すことを懸念し、8日に国内で初めて成田空港で紙幣探知犬を導入しました。

 今後、増やしていくかどうかは「社会情勢を見ながら検討したい」としています。