元衆議院議員の弁護士が他人に名義を貸して法律相談の着手金を受け取らせていた事件で、名義を使っていたグループの主犯格の男ら2人が逮捕されました。

 コールセンター運営会社の代表・湊和徳容疑者(40)と職業不詳の青柳智孝容疑者(40)は去年から今年にかけて、弁護士でないにもかかわらず詐欺被害に遭った男女5人から報酬を得る目的で法律業務を請け負い、着手金として約280万円を受け取った疑いが持たれています。

 この事件を巡っては、弁護士の名義を貸していた元衆議院議員の今野智博被告(49)がすでに逮捕・起訴されています。

 他にも今野被告の名義を借りて業務をしていた男女10人がすでに逮捕されていて、湊容疑者は名義を使っていたグループの主犯格とみられ、業務を行うメンバーを集めたり、拠点となった東京・港区新橋のビルの一室を用意するなどしていたということです。

 湊容疑者ら2人は2カ月近く逃走していましたが、今月13日に都内で身柄が確保されました。

 警視庁は湊容疑者らが去年9月からの半年間で約900人から5億円ほどの着手金を受け取ったとみて調べています。