■マイコプラズマ肺炎 8年ぶり“猛威”

 お盆休みに「マイコプラズマ肺炎」が猛威を振るっています。

 その特徴は長引くせき、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状も現れるマイコプラズマ肺炎。飛沫(ひまつ)感染や接触感染で広がります。

 4日までの1週間の患者数は1医療機関あたり「0.95人」と、約8年ぶりの高水準。5週連続で増加しています。

■風邪と“症状酷似”お盆休み要警戒

 都内のクリニックでは1週間に4人から5人患者を診ているといい、13日も…。

医師 「ここにぼんやりと綿あめみたいな白い部分があります。レントゲンの影と高い熱、急激に襲ってくるせき。やはりマイコプラズマ肺炎を第一に考えていいと思う」

 7歳の女の子がマイコプラズマ肺炎と診断されました。

医師 「今年はオリンピックイヤーでしょ。オリンピックの年にはマイコプラズマがはやると言われている」

 一部の人は肺炎になり、重症化することもあります。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「夜も眠れないくらいのせきやたんが比較的、多い。2週間か3週間くらい、じわりと症状が強くなって長引く」

 患者の約80%が14歳以下です。医師は今後、さらなる感染拡大の可能性があるといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「お盆で帰省とか、旅行で不特定多数の人が場合によっては狭い空間、換気の悪いところで長時間、過ごす機会が多くなるので、街のなかで思わずマイコプラズマにかかってしまうことがあり得る」