南海トラフ地震臨時情報の対象地域となっている高知市の高齢者施設では、足の不自由な高齢者のためにストレッチャーを用意するなどの準備が進められています。

 高知市の海沿いにある約180人が利用する高齢者施設では、南海トラフ地震が発生した場合、最大1.6メートルの浸水が予想されています。

 この施設では大きな地震の際に建物の上の階へ逃げる「垂直避難」を計画していて、足が不自由でも避難できるように階段を引きずりながら持ち上げることができるストレッチャーを導入しています。

社会福祉法人 海の里 難波自施設長 「(夜間は)合計5名で利用者の避難誘導にあたるというところが果たして利用者の命を守れるかというところは不安に思っている」

 今後は避難訓練を定期的に実施し、より短い時間で避難できる方法を模索したいとしています。