AI(人工知能)の開発に熱心な中国で、企業による採用試験の面接官をAIが務めるシステムが登場しました。

 中国の会社が開発したのはAI面接官の「ドリス」です。

 企業の採用試験の際、志願者はスマホやパソコンの画面でCGキャラクターのドリスと向き合い、約30分間にわたって質問を受けます。

 ドリスはうなずいたり首をかしげたりしながら質問を重ね、回答者の表情ややり取りを元に点数を付けて報告書にまとめます。

 採点の精度は年々上がっていて、今では人間の面接官による採点成績と9割以上の割合で一致するということです。

戴科彬CEO 「(AI面接官には)一切、差別や偏りがありません。完全に雇用企業のニーズに沿っています。最適な人材を選ぶのに役立ちます」

 志願者が好きな時間や場所で受けられるため、キャンセルが減り受験率が上がるほか、採用にかかるコストは従来の5分の1以下にまで抑えられるということで、導入した企業は1000社を超えているということです。