2023年の春に卒業予定の大学生らを対象にした企業説明会が、1日に解禁になりました。採用に力を入れるという企業も少なくないようです。

 就職情報大手のマイナビが宮城県内で開いた合同企業説明会には、地元の企業など約110社が参加しました。

 コロナ禍でウェブ面接など採用活動のオンライン化が進んだ2021年、課題となっていたのが内定の辞退者の増加です。

 2021年の採用活動について「厳しかった」と回答した企業に理由を聞いたところ、「辞退者の増加」が41.3%と前の年から約16ポイント増加しました。

 マイナビ宮城支社小島健志支社長「オンライン採用では、会社の魅力をパソコン上でしか伝えられないので、その部分が内定辞退に影響しているのかなと」

 こうした状況を受け、2022年は採用意欲の高い企業も少なくないようです。

 採用計画に関する調査では、78.8%が新卒採用を実施すると回答し、前の年とほぼ同じ割合となりましたが、そのうち「採用数を増やす」と答えた企業は11.1%と2.1ポイント増加しました。

 マイナビ宮城支社小島健志支社長「(今回の合同企業説明会の場を)オンラインでは感じ取れない会社の働いている人の魅力など、企業の方は自分たちの魅力を伝える場にしていただければと思います」

 合同企業説明会は2日まで行われ、約4000人の学生が参加する予定です。